菜々子の生活記録と戯言

かなり適当な言葉に言葉を連ねる住処

わたしは俺になりたかったのか

あまり自分自身の過去について触れない

(むしろ過去の話に触れないように回避している)

のですが、

日記を読み返していたので珍しくそれについて書きます。

 

少し昔の話。

わたしにはその当時付き合っていた元同級生の女の子がいました。

正反対の性格で、どちらかといえば元気をくれるひまわりのような子でした。

 

そんなある日、わたしは彼女に呼び出されて話をすることになりました。

「隠してること全部話して」

まあ、全部お見通しだったということで。

 

全部白状したわけです。

あなたのことを同性だと思えてないこと。

男になれたならと思っていること。

ただそれだと辻褄が合わないところがあるから、あえて伝えていなかったこと。

 

すると彼女泣いてしまったんです。

「気づけなくてごめんね」と。

謝られてもどうしようもないし、

話さないつもりだったんですよね。

長生きはできないと言われているので、

むしろ墓場まで持っていくつもりでしたから。

 

その状態でしばらく付き合いは続けました。

髪の毛をどれだけ切ってもいい、

服装も男装していい。

ただ、本当に性別を変えるならそれは受け入れられない、と。

そりゃそうだと思いましたよ。

だって、彼女はわたしのことを女だと思って接していた訳ですから。

 

それが突然、

「わたしは実は自分のことを男かもしれないと思っています」

なんて受け入れられないですよ。笑

 

どうすりゃよかったんだと今でもふと思いますが、

なにが正解かなんて死ぬ直前になってようやく分かるんですよね。

 

そのときになるまで、

わたしはこの不完全燃焼に似た感情を抱きながら過ごしていくと思うと辛いなあと思ってしまいます。

 

誰にも吐けない自分語りでした。