他人に期待しない
先生の診察を受ける際に
「段階を踏むこと」の重要性について話をされることがある。
どうしても1か0かで判断してしまう考え方で、どうもそれがいけないみたいなんですね。
そのあいだに細かい階段を設けたほうが楽になる、とこう言われる。
白か黒かの思考では極端すぎるらしい。
他人に期待をよせるとき、わたしは全部を委ねようとしてしまう。
けれど、そうするのではなにかあったときに壊れるかもしれない。
だから、とりあえずここまでは大丈夫、というような境界を作っていかないと怖い、と。
他人を極端に恐れてしまう根本が解決しなければ、わたしはずっとこのままなんだろう。
いつからかわたしは他人に期待しなくなってしまった。
どれだけ耳障りのいいことを言われても、虚言にしか聞こえなくなってしまった。
それが良いか悪いかといえば、悪いのだろう。
少しずつでもいいから他人を信用してみようと言われたが、裏切られる恐怖が勝ってしまいそれどころではなくなる。
結局、誰に対しても一定の距離以上に近づくと拒絶してしまう。
期待したくないわたしと期待したいわたしがせめぎあって、したくないが大きくなってしまう。
だからもう、わたしには他人を好きになる資格なんてものはないんだと。