菜々子の生活記録と戯言

かなり適当な言葉に言葉を連ねる住処

純喫茶ではないカフェー

好きな建築方式はなんですかと聞かれると、わたしはカフェー建築ですとすぐに答えられます。

少し横道にそれますが、純喫茶という名前がある理由をご存知でしょうか。

実は昭和初期に喫茶店と呼ばれるものは大きく二つ存在していました。

 

一つ目は純喫茶、今も現存している平たく言えば喫茶店ですね。二つ目は特殊喫茶であるカフェー、これはいわゆる特殊飲食店という部類に入ります。

特殊とはなにを指しているのかといえば、給仕する人つまり女給さんが客と自由恋愛を行うかどうかということになります。

そのため、わざわざ一般的にも喫茶店のことを純喫茶という言い回しを使うようになっていったと言われています。

 

なのでそれに合わせてカフェとカフェーでは意味合いが全く違うのです。たった一文字の差でしかありませんが、法律にも書かれている正式な名称であります。

とはいってもすでに戦後数十年が経過している現在において、カフェー建築を探すこと自体が難しい。都市部にはほとんど現存しておらず、地方都市へ赴くと偶然発見するということがよくあります。その際、同行者を置いてけぼりで見入ってしまうので困ったものですね笑

 

機会があればカフェー建築を撮った写真を載せようかと思いますが、現存している僅かな建物たちは住民がいるので撮ること自体が難しかったりします。